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2020/03/21 14:55

由来

イワシは日本人にとって最も身近な魚です。縄文時代の貝塚を発掘すると、イワシの骨が多数出土するのを見ても、紀元前の昔から、私たちはイワシを食べていたようです。
イワシの語源は、漢字で「鰯」と書くことから”よわし”、あるいは、大漁に獲ることがすぐにいたむので”賤し”、などとするものや、ものをたっぷり食べさせて元気にさせるという意味の”いわす”からきたなど諸説あります。
ことように、イワシは日持ちのしない弱い魚の代表と見られていますが、獲りたての新鮮なイワシは、”七度洗えば鯛(タイ)の味”と言われるくらいおいしい魚です。

マイワシ

イワシと言えばこのマイワシを指すほどで、いわば3兄弟の長男です。
1988年の最盛期には450万トンもの漁獲量がありました。
体側に1列あるいは2列、7個くらいの黒斑が並んでいるのが特徴で、別名「7つ星」。
マイワシは温帯性の回遊魚で日本近海どこでも獲ることができます。
成魚は25㎝くらいですが、大きさによって小羽(こば・10㎝前後)、中羽(ちゅうば・13~15㎝)、
大羽(おおば・15㎝以上)と呼ばれています。

マイワシ

カタクチイワシ

漁獲量がマイワシに次いで多く、3兄弟の次男格です。しかし、近年、漁獲量は減少気味である。
下あごが上あごより極端に短いところから”片口”と呼ばれいます。地域によって呼び方が変わり、東京などではシコイワシ、セグロイワシ。他の地域では、アオイワシ、アマゴ、クロダレ、タレクチ、ドロボ、ドジョオ、ブト、オオタレ、マルなどと言われています。体型はマイワイよりもスマートで丸みがあり、体長は成魚でも15㎝くらいまで。
シラスはカタクチイワシの仔魚で、それを茹でたものがシラス干し、さらに飴色になるまで乾燥させたものがチリメンジャコ、平らにして固めたものがタタミイワシ。また、正月料理に欠かせないゴマメは幼魚で、煮干しもカタクチイワシを原料にしたものが多く出回っています。

カタクチイワシ

ウルメイワシ

体型はマイワシに似ていますが黒斑はありません。目が大きく潤んで見えることからこの名がつきました。
成魚の体長は3兄弟の中では最も大きく30㎝くらいになります。
マイワシやカタクチイワシのように大きな群れをつくらないために漁獲量は少なく、東、北日本よりも西、南日本に多く分布しています。漁師たちは、このウルメイワシの刺身を最も好むと言われますが、冬場に作られた塩干品は非常に美味で珍重されています。

ウルメイワシ

イワシの仲間

イワシの種類は、世界で300種類以上もあると言われています。
日本の周辺にすんでいるものでも26種類あり、そのうち漁獲量が多く、一般的によく知られているものが紹介した3種類です。
他には、ニシン、サッパ、コハダ、キビナゴもイワシの仲間です。

公式サイトhttps://104lab.com/